前回の内容はこちら⇒地球編第六話 ストライカーの基地
5日間ターボ=レンジとエヌン、エブリンは
かつて人間に軍事用の毒蛇として飼われていた
ストライカーの蛇穴(ハウス)兼基地で過ごした、
ストライカーは地球にいる
足蹄猿(ヴェルフェゴイド)の動きを監視していたが
はあまり目立った動きはなく、
ターボの精神状態も落ち着きを
取り戻し、会ってからまだ日が経っていない
エヌンともう数年の付き合いがある
知り合いのような関係のような仲になった。
エブリンは相変わらず基地に来てから
毎日駄々をこねていた。どうも
ターボがいると、赤ちゃん返りしてしまう
のだろうか?信用できる
相手だと駄々っ子になってしまう。
しかし、
ストライカーの世話になって5日目の夕方
人間たちが多くいる地点で
足蹄猿(ヴェルフェゴイド)による問題が起きた
人間が多く生活する都会にて
(足蹄猿(ヴェルフェゴイド) レベル18)
ベイン…♂
に結界のプロジェクター奪われちまって、
(足蹄猿(ヴェルフェゴイド) レベル6)
テバクル…♀
あのテロリスト、シアルジードの息子エヌスクが
地球にいるなど想定外でして…
ベインは先日倒したテバクルと
カテドラの組長のような奴だ、
彼は当然だが5日前にターボ=レンジ(エヌスク)たち
に結界のプロジェクターをパクられてしまった
事に関して酷く腹を立てていた。
しかし彼らとしてもまさか
悪名高い優れたテロリストの
シアルジードの息子
エヌスクが地球に来ているというのは
想定外だった。
ベイン…♂
いいかお前らこのベイン様の実力を見ておくがいい!!
エヌスクを倒そうものなら、シアルジードに
よって殺されるのは当たり前の話だ…
それでは、無理はないと感じたのか、
ベインの怒りは少しおさまった。
(足蹄猿(ヴェルフェゴイド) レベル2)
カテドラ…♂
30km圏内の人間を蛇に変えてしまうプロジェクターの
配備完了いたしました。
争攻撃(戦闘力)は低いが機械いじりが得意な
カテドラはここ5日間の間に、3倍強力な
結界のプロジェクターを制作していた。
ベイン…♂
“ニチボツ“次第に起動しろ、
カテドラ…♂
ベインとカテドラは浮かれていた、
しかしテバクルは少し冷静だった、
彼女は、5日前にエヌスクの必殺技
「エヌエステロステール」
を喰らって意識をうしなっているということもあり
あの危険極まりない白蛇がまた来るかも知れない
と考えると、彼女は少し怖くなった。
生ぬるい風が吹く人間の都会の片隅…
テバクルは少し怖がった顔を
して、ベインに尋ねた。
テバクル…♀
しまうのではないでしょうか?
ベイン…♂
100km程しか離れてねーしな、が来たら俺がエヌスクを始末する。
安心しろお前がシアルジードに抹殺される心配はない…
テバクルは、ベインに向かって微笑んだ。
テバクル…♀
彼女は、どこかエヌスクと似てトラブルに弱い
のかも知れない、ベインの実力をもってすれば、
エヌスク(ターボ=レンジ)程度の相手
を倒すのは無理はないのだろうが、
そのころ、ストライカーの基地付近で、
ターボたち4匹はほのぼのとした夕方を
向かえていたが…ストライカーは
用心深くレーダーを携帯している
ストライカーの蛇穴(ハウス)兼基地付近にて…
エヌン…♀
5日もストライカーさんのお世話になっちゃってるしさー
ターボ=レンジ…♂
ここ5日動きはなかったし、帰ろうかぁー。
あの結界のプロジェクターもウィンガルーダ星のテロリストから
の5日前の連中に渡った可能性が高いなぁー
5日前、ターボだけが気が付いた
暗号が、解けたわけではないのだが、
頭の中のモヤモヤを整理した彼なりの結果だが、
記号はテロリストを表しているものらしい。
エブリン…♀
お父さんの知り合いが持ってたってこと?
ターボ=レンジ…♂
ウィンガルーダ星内でもいくつかグループがあるからなぁー
ずっとレーダの画面とにらめっこ
していたストライカーが驚いた形相をして
しゃべった。
ストライカー…♂
ターボ=レンジ…♂
驚いたものの、
ターボとしては想定内だったので
パニックにはならなかった。
結界のプロジェクターをパクッて
来ているし、テバクルを意識喪失まで
追いつめている
何よりも、奴らの「地球人の蛇化計画」は
まだ、中止されたわけではないからだ。
ストライカーは説明をしはじめた。
ストライカー…♂
人間の都会だ、今ここにあるプロジェクターよりも
3倍強力なやつで人間を蛇に変えようとしていやがる…
日没と同時に起動する気だ
エヌン…♀
ストライカー…♂
(バギースネーク car身の蛇の前駆体)
エブリン…♀
今までと違って、
ターボ以外の3匹がパニックとまでは
行かなくても、困っているようだ。
ターボは夕日を見ながら、5日前の彼とは
比べ物にならないくらい冷静だ。
数秒後生ぬるい風を浴びながら….
car身の蛇の能力ギアをいれた。
という。ちなみに、必要ないときはバーンは発動していない。
ターボ=レンジ…♂
Car身の蛇だったら蛇かトカゲ1匹はレッカーできるだろ?
エヌンはエブリンをレッカーしてくれ!!
エヌン…♀
ターボ=レンジ…♂
ルート案内を頼む!!
驚くほど冷静だ、
ターボ自身も誰かに喋らされている
ような感覚になっていた。
(car身の蛇 装甲車の能力車種)
ストライカー…♂
的確に指示できるじゃねーか。5日前とは大違いだ。
(car身の蛇 スポーツカーの能力車種)
ターボ=レンジ…♂
エヌン120km/hくらい出すかもしれないけど大丈夫か?
(car身の蛇 軽自動車の能力車種)
エヌン…♀
エヌンもギアを入れて
高らかにバーンの空ふかしをした。
スポーツカーの基本能力のターボにも
劣らない迫力のある音に、ストライカーはビビった。
エブリン…♀
こうして、大急ぎでストライカーがルート案内をしながら、
北西120km地点にある、人間が住む都会に向かった。
ターボ=レンジは5日前よりも成長していたようだ。
軽自動車の基本能力を持つエヌンが
120km/hでレッカー出来るのは、
彼女が“バーン”という架空エネルギーを使って
ガソリンも飲めるCar身の蛇だからであって、
間違っても人間の乗る軽自動車の車(Car)で
時速120kmでレッカーしたらダメだ
事故を起こしても一切の責任を負わないぞ。
次回⇒地球編第八話 ホモサピエンスのストーカー
To be continued.