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16年ぶりの再開。ターボ(エヌスク)とその仲間は帰って行った、パーティーの片付けを終わらせてアジト内は静かになった、
息子に比べたら短期間だがシアルジード自身ここウィンガルーダ星シャラマー渓谷にある自身のアジトに帰還するのは数ヶ月ぶりだった。彼は今疲労困憊しているのだろう。
しかし、そんな疲れている彼を狙っているかの如く足蹄猿(ヴェルフェゴイド)のマスターレバーと、裏切った使用 蛇(ニン)エイセーブが今監獄惑星カアティーから向かってきている。
悪名高いテロリスト(実際には殺し屋)であるシアルジード、普段なら適切な対応ができたかも知れないが、死が近いと悟ってしまうほど精神的にも衰弱していた。
「宇宙船でアジトを捨てて別の星逃げよう」といった趣旨の娘ヴェーゼと妻怪盗フィットネからのアドバイスも効果がなく、
「マスターレバーを倒して家族に迷惑をかけない」の一点張りだった
もしマスターレバーを倒すのなら一族の奥義としている”自爆テロの技“が必須だろう、現在シアルジードの争攻力(パワー)は375万Ps。対するマスターレバーは700万Ps
しかし自爆テロの技を使う事で争攻力(パワー)は3倍に増大した効果を相手に数分間与えるため実質的に数百倍、彼の場合なら数十億Ps程のダメージをマスターレバーに喰らわせることが出来る。
しかしシアルジードはそれを使うことを恐れて拒んでいる、かと言って逃げない。死を悟っているが全て”疲れ”という理由だ。
一方その頃サースペンド星ラチーク王国城に戻ったターボ(エヌスク)達、ターボ(エヌスク)はもう数時間前から父親シアルジードの死の可能性を感じていた
ラチーク王国王室で勤めていた使用 蛇(ニン)エイセーブが裏切ってた。
まさか足蹄猿(ヴェルフェゴイド)に味方するアオリード族だったとは思わなかったことで騒ぎになっているため、
一緒に出かけていたアクトロシー(姫)も彼を相手にはしてくれず。
それに宇宙船のライセンスも、本名がターボではなく”エヌスク”と知ってしまったため今どんなに心配でも、船を出して向かおうものなら王族養子といえども無免操縦。
少し落ち着いて、自分の部屋に戻って
ファニーとマックスに端末(ウェアラブル)連絡を取った
本当は、両親に連絡したかったけど連絡するための…コード(地球人で言うなら電話番号)聞くの忘れてたんだろう
すぐに出てくれて動画通信に切り替えた、ファニーの魔法薬工房に流れている曲は彼をリラックスさせた
言語こそ回復したもののサメになったままのマックスは水槽に入っていていて彼が泳ぐ音がチャポチャポと聞こえる。
ターボ(エヌスク)は自分の父親、そして家族の命を狙われていると話したが、実際に多くの足蹄猿(ヴェルフェゴイド)を殺しているシアルジードが倒される可能性は極めて低い、
さらに、マスターレバーについて彼ら2匹に尋ねたが、奴の999匹も爬虫類を殺しているという非現実的な殺害件数に
伝説で実在しない と等と言われてしまい
彼は端末(ウェアラブル)を止めて、ラチーク王国の一角の自分の部屋で「ありがとう」と言いながら泣いていた。
今すぐ自分の本当の家族を特に父を助けに行きたかったが…無理だった。